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貴婦人と一角獣展
フランスの国立クリュニー中世美術館に展示されている『貴婦人と一角獣』が日本初公開ということで、六本木(乃木坂)の国立新美術館で開催されている『貴婦人と一角獣展』に行ってきました。

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『貴婦人と一角獣』とは、15世紀末頃に製作されたタピスリー(タペストリー)で、人間の五感である「触覚」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」を表す5枚と、「我が唯一の望み」と題されている1枚の計6枚で構成されています。
「我が唯一の望み」については、これまで専門家の間でも様々な解釈がなされており、作品に謎めいた不思議な印象を与えています。



これまでフランス国外で展示されたのは1974年にアメリカのメトロポリタン美術館1回だけで、今回が2回目とのこと。
所蔵されているクリュニー美術館の本作品を展示しているスペースの改装工事にあわせて初来日が実現したそうです。



なぜ柄にもなくwこんな美術品を見に行ったのかというと、ガンダムユニコーンの中でこのタピスリーが登場し、重要な役割をしているからです。

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ガンダムUC episode1 『ユニコーンの日』より

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ガンダムUC episode1 『ユニコーンの日』より

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ガンダムUC episode2 『赤い彗星』より


今回の展示にはサンライズやバンダイは特に関与していないようですが、会場で販売していた公式図録には、このタピスリーが引用されている作品の一つとして紹介されています。


以前からこのタピスリーが実在することは知っていたものの、さすがにこれを見るためにフランスに行くわけにもゆかず、一生見ることはないだろうなぁと思ってましたが、こんなに早くお目にかかれるとは思ってもみませんでした。


そんなわけで、美術館に不似合いなガノタ(オマエモナーwww)がたくさんいるんだろうなぁーと思ってましたが、意外にもガンダムには縁もなさそうな紳士やご婦人も多数来場されていて、結構賑わっていました。


会場での音声ガイド(有料オプション)は、銀河鉄道999のメーテルやオードリー・ヘップバーンの吹き替えで有名な池田昌子さんと、シャア・アズナブルやフル・フロンタルの声優である池田秀一さんが担当しており、落ち着いた雰囲気のガイドが作品の鑑賞に一花添えてくれています。

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6枚合わせて全長22メートルにもなる非常に大きなタピスリーにも関わらず、決して華美ではなく、非常に繊細なデザインと色使いで織り上げられており、作品の持つ奥深さを演出していました。

この他にもタピスリーに関連する美術品等が多数展示されており、当時の時代背景や文化等も興味深く知ることができました。



『貴婦人と一角獣展』は、国立新美術館では7/15まで(火曜休館)展示されており、その後大阪に場所を移して国立国際美術館で7/27~10/20の間(月曜休館)展示されるそうです。

ガンダムユニコーンに興味がある人もそうでない人も一見の価値はあると思いますので、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか?
by toms-garage | 2013-05-02 20:22 | ガンダム
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